高野 さやか (TAKANO, Sayaka)
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研究課題
ポスト・スハルト期の法と社会
研究関心領域
法と政治 都市
対象地域
日本(南西諸島を除く) 東南アジア
研究内容
インドネシアの司法制度は地方レベルでどのように機能しているのか。インドネシア第3の都市メ ダンの地方裁判所に焦点をしぼり、法と地域社会の関係について調査を行なっている。
研究業績
学会・口頭発表
2002.7.15「法と紛争をめぐる人類学的理論の再検討―法的多元主義を超えて」現代人類学研究会(於・東京大学).
2003.6.28「ADR(裁判外紛争処理)と法人類学の可能性」早稲田大学文化人類学会(於・早稲田大学).
2004.1.30「法人類学からみたインドネシア―地域的紛争処理組織と裁判所をめぐって」日本マレーシア研究会(於・東京大学).
2004.6.5「合意への階梯を支えるもの―インドネシアにおける紛争処理過程と地方裁判所の分析に向けて」日本文化人類学会(於・東京外国語大学).
2007.6.2「和解の「不在」とADR(裁判外紛争処理)論の受容―インドネシア・メダン市の地方裁判所における国家法と慣習法」日本文化人類学会(於・名古屋大学)
2008.10.4「インドネシアの司法改革における法とその代替物―ADR(裁判外紛争処理)論の展開とアダット(慣習法)の位置」,大阪大学グローバルCOE「コンフリクトの人文学国際研究開発拠点」研究プロジェクト「オルタナティブ・ジャスティスの世界的動向に関する共同研究」第6回公開研究会(於・大阪大学).
2008.11.21「インドネシア・メダン市における法の動態―国家法(フクム)と慣習法(アダット)の現在」,第746回東京都立大学・首都大学東京社会人類学研究会(於・首都大学東京).
2009.2.14「スルタン租借地をめぐる訴訟群―インドネシア・北スマトラ州におけるアダット復興とスルタンの帰還」東南アジア学会関西地区例会(於・京都大学).
2009.2.8 "On ADR and Restorative Jstice as Forms of Alternative Justice" 大阪大学グローバルCOE コンフリクトの人文学国際研究教育拠点 オルタナティブ・ジャスティスの世界的動向に関する共同研究 国際ワークショップ "Understanding Alternative Justice in Transitional Societies: Truth and Reconciliation Commissions and Beyond"(於・大阪大学)。
2009.2.26 "On the Concept of Adat and Adat Revivalism in Post-Suharto Indonesia"関西大学法学研究所第38回現代法セミナー(於・関西大学).
2009.5.23「インドネシアにおけるADR(裁判外紛争処理)の展開にみるアダット概念の現在」日本マレーシア研究会関東地区例会(於・立教大学).
2009.5.30「都市においてアダットが発現するとき―インドネシア・メダン市の土地紛争にみるポスト・スハルト期の法と社会」第43回日本文化人類学会研究大会(於・大阪国際交流センター)F-6.
2009.7.31「人類学からみる地方裁判所―インドネシア・メダン市における紛争事例から」法文化研究会(於・関西大学東京センター).
2009.12.1 "Between Legal Reform and Adat Revivalism: Negotiating 'Hukum' and 'Adat' in Medan Land Dispute Cases." International Graduate Students Conference in Indonesia. Gajah Mada University.
2009.11.25 「法人類学からみる法整備支援―インドネシアにおけるADRの受容」平成21年度みんぱく若手研究者奨励セミナー「開発現象に関わる文化人類学」(於・国立民族学博物館)
2010.2.11 「フィールドとホームにおける居心地の悪さ:法・国家法・慣習法をめぐって」大阪大学グローバルCOE「コンフリクトの人文学国際研究教育拠点」研究プロジェクト「諸価値のコンフリクトと妥協に関する民族誌的研究」ワークショップ「人類学的批判の再定位にむけて:変容する文脈にどうかかわるか」(於・大阪大学)
2010.5.8「インドネシアにおけるADRの受容と慣習法の位置」ミニシンポジウム6「オルタナティブ・ジャスティスの最前線」日本法社会学会学術大会(於・同志社大学).
2010.6.13「オルタナティブ・ジャスティスという問題系」「インドネシアの司法制度における法とそのオルタナティブ」分科会「オルタナティブ・ジャスティス」第44回日本文化人類学会研究大会(於・立教大学).
2010.10.30「土地をめぐる期待と不安:インドネシア・東スマトラの土地紛争における争点の移動」第9回九州人類学研究会オータム・セミナー(於・サンビレッジ茜).
論文
2003「ADRと法人類学の可能性」 『文化人類学研究』4:146.
2004「『合意への階梯』を支えるもの―インドネシアにおける地域的紛争処理組織と国家法廷の関係から」『超域文化科学紀要』9:145-164.
2005「『ツナミ景気』に沸く北スマトラ州メダン」 『JAMS News』31:6-7.
2005「法人類学のフィールドとしての裁判所―インドネシア・北スマトラ州の地方裁判所にみる『多元性』」『 千葉理論再考-人類学的視点』 法人類学勉強会研究成果報告書、法人類学勉強会編、pp.80-89.
2007 「今日もスダコの車窓から」『月刊みんぱく』2007年3月号。
2008「ポスト・スハルト期の国家法と慣習(法)への人類学的アプローチ」アジア研究情報ゲートウェイ・ウェブサイト、2008年2月6日掲載(http://asj.ioc.u-tokyo.ac.jp/html/051.html)
2009a「『深く根ざした』紛争への取り組み」『コンフリクトの人文学』1:273-281.
2009b "The Concept of Adat and Adat Revivalism in Post-Suharto Indonesia"『ノモス』24:77-86.
2010a「政治犯罪・集団暴力に対する修復的アプローチをめぐる総合的検討」『コンフリクトの人文学』2:85-123。(共著)
(査読有り)
(査読無し)
書評
報告書
学位論文
2010b「ポスト・スハルト期インドネシアの法と社会」東京大学大学院総合文化研究科、学位請求論文.
その他
学術雑誌等又は商業誌における解説、総説
2008b「慣習法」「法整備」「裁判」『文化人類学事典』丸善。
調査歴
2004.8-2006.7 2008.2 インドネシア共和国北スマトラ州メダン市
教育歴
2001.4-2003.7 東京大学教養学部英語Ⅰの講義にてTA
経歴
2001.3 東京大学教養学部超域文化科学科 卒業
2001.4 東京大学大学院総合文化研究科超域文化科学専攻修士課程 入学
2003.4 東京大学大学院総合文化研究科超域文化科学専攻博士課程 入学
2006.4-2008.3 日本学術振興会特別研究員
2007.10-2009.9 大阪大学グローバルCOEプログラム「コンフリクトの人文学国際研究開発拠点」研究プロジェクト「オルタナティブ・ジャスティスの世界的動向に関する共同研究」連携研究者
2008.10- 国立民族学博物館「アジア・アフリカ諸国における裁判外紛争処理の再編が旧来の多元的法体制に与える影響についての共同研究」共同研究員
2010.3 博士課程修了
研究助成/その他
2004.8-2006.3 財団法人インペックス教育交流財団奨学生
備考
2011年2月現在