神原 ゆうこ (KAMBARA, Yuko)

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 研究課題

地域統合、体制転換に関する社会人類学的研究

 研究関心領域

社会 法と政治 歴史・文化変容 人口・移住・移民 エスニシティ

 対象地域

ヨーロッパ

研究内容

中央ヨーロッパのスロヴァキアのオーストリア国境地域をフィールドとして、鉄のカーテンの崩壊からEU統合に至る期間における国境のもつ意味の変化、および政治・経済的な制度の変化が、個々の生活のレベルにおいて与える影響を中心に研究をしています。

研究業績

学会・口頭発表        

2004.2.25 「Private and Public memory about the Separation of Czechoslovakia」Students’ and Graduates’ conference on Historical Anthropology in Blagoevgrad/Bulgaria“Privacy and the Public in the Balkans and Central Europe” In American University in Blagoevgrad[Bulgaria].

2005.4.10 「The function of Czechoslovakism: Question about Slovak national identity」International Conference for students and postgraduates in Cracow/Poland“Question of identity: religion-tradition-modernity“ In Jagiellonian University[Poland].

2006.3.4 「『開かれた国境』が地域社会に与えた影響-スロヴァキア村落部の停滞と流動-」西日本地区ロシア東欧史研究者集会(於・福井県立大学).

2006.6.3 「拡大EU域内における移民の循環:その階層化と個人の戦略-スロヴァキア‐イギリス間の移動を事例として-」第40回日本文化人類学会(於・東京大学)

2006.11.18 「スロヴァキアにおける文化人類学の転回と政治的イデオロギー:社会主義期とポスト社会主義期の研究動向の相違より」国立民族学博物館共同研究『ポスト社会主義における民族学的知識の位相と効用:制度としての人類学の多元性解明に向けて』(於・国立民族学博物館)

2006.12.9 「ヨーロッパへの統合期におけるスロヴァキア地域社会の再構成:村落部における人の移動と「貧困」を中心として」早稲田大学現代政治経済研究所研究部会『地域間交流(移動・衝突・融合‐歴史的検討‐)』(於・早稲田大学)

2008.2.2 「社会主義懐古の語りが隠すもの:スロヴァキア村落における『地域活性化』への模索に関連して」北方ユーラシア人類学第1回研究集会(於・ウェルシティ湯河原)

2008.4.13 「生活の中の『東欧』と『西欧』の境界とその理解:体制転換以降のスロヴァキア国境地域における村落組織の活動を手がかりとして」第53回現代人類学研究会(於・東京大学)

2008.11.23「トランスナショナルな空間への『編入』を経験するということ:スロヴァキア国境地域村落の事例より」第81回日本社会学会(於・東北大学)

2008.12.14「スロヴァキアにおけるハンガリー系マイノリティ:ナショナリズムと共生のジレンマ」村山七郎先生生誕百年記念シンポジウム(於・大東文化会館)

2009.3.15「『デモクラシー』を実践する試み:スロヴァキア村落部における『革命』の経験と記憶より」国立民族学博物館共同研究『ポスト社会主義以後の社会変容:比較民族誌的研究』(於・国立民族学博物館)

2009.4.18「村落社会における『西欧/EU』との接触の諸相:スロヴァキア国境地域におけるアソシエーション活動を中心に」第28回ヨーロッパ地域問題研究会(於・東京外国語大学)

2009.5.30「村落部アソシエーションの再編成にみる『市民社会』の文脈」日本文化人類学会第43回研究大会(於・国立民族学博物館)

2009.6.27「『移動しない人々』にとってのトランスナショナルな空間:スロヴァキア―オーストリア国境地域村落のアソシエーション活動を手がかりとして」早稲田大学現代政治経済研究所研究部会『「越境」の歴史世界』(於・早稲田大学)

2009.12.4「地方分権の時代における『自治』実践の意思:ポスト社会主義期スロヴァキア村落の『資本主義の受容』に関連して」第764回社会人類学研究会(於・首都大学東京)

2010.6.12「ネオリベラリズムの時代における『自治』のなかで生活すること:ポスト社会主義スロヴァキア村落を事例として」日本文化人類学会第44回研究大会(於・立教大学)

2010.11.24-26 「ローカルな政治の場所における市民社会のずれと再想像:スロヴァキア西部国境地域を事例として」平成22年度みんぱく若手研究者奨励セミナー『国境を越える市民社会と文化人類学』(於・国立民族学博物館)

論文                        

(査読有り)

2004a 「自己表象の文化人類学:スロヴァキアにおける民主化後の文化人類学の模索」『九州人類学会報』31:20-26.

2005 「人の移動による地域の再生と形成:スロヴァキア-オーストリア国境地域を事例として」『九州人類学会報』32:1-10.

2008a「地域統合がもたらす労働移動の多様性:スロヴァキア-イギリス間のEU域内労働移動を事例として」『超域文化科学紀要』13:67-84.

2008b「スロヴァキアにおける文化人類学と社会主義-政治的イデオロギーの作用に関連して」『ポスト社会主義人類学の射程:人類学理論と民族概念・社会変容の文脈(国立民族学博物館研究報告集)』高倉浩樹・佐々木史郎 (編)pp.165-194、国立民族学博物館.

(査読無し)

2004b 「Pracovny zivot v Komjaticiach(訳:Komjatice村における人々の仕事・調査報告)」Bratislava (コメニウス大学哲学部文化人類学科資料室所蔵).

2008c 「ヴォイヴォディナのスロヴァキア人」『セルビアのナイーヴ・アート(展覧会図録)』多摩美術大学美術館(編)pp.20-21,日本セルビア交流協会.

2008d「スロヴァキアにおけるハンガリー系マイノリティ:ナショナリズムと共生のジレンマ」『日本語の探究:限りなきことばの知恵(村山七郎先生生誕百年記念論文集)』池田哲郎(編)pp.85-94北斗書房.

2009「スロヴァキア西部国境地域における『ユダヤ人がいた時代』の記憶とその語り」『ユーラシアの再発見:ユーラシア地域言語論』池田哲郎(編)pp.157-166、北斗書房

2010「地域観光産業と市民活動」『脱社会主義と地域社会の変容:スロヴァキア地方都市定点追跡調査』石川晃弘リュボミール・ファルチャン、川崎嘉元(編)、pp.73-109、中央大学出版部。

書評                        

報告書                     

学位論文                  

2001 「歴史観の変容とアイデンティティ:会津若松における戊辰戦争の復権」(2000年度筑波大学人文学類提出卒業論文)

2003 「民族の自己認識にみる国民国家概念の有効性:チェコスロヴァキアの分離を事例として」(2003年度九州大学比較社会文化学府提出修士論文)

2011 『社会主義の残像の中の「市民社会」:体制転換後のスロヴァキア村落における「東欧」と「西欧」の境界』(2010年度東京大学大学院総合文化研究科提出博士論文・2011年3月学位授与見込)

その他                     

調査歴

2002.9-2003.6 コメニウス大学附属語学センターにて語学研修(スロヴァキア共和国、ブラチスラヴァ)

2003.9-2005.6 コメニウス大学哲学部文化人類学科在籍中にオーストリア国境地域の村落での予備調査、スロヴァキアから西ヨーロッパへの短期労働者の調査を行う

2006.9 中央大学社会科学研究所とスロヴァキア科学アカデミー社会学研究所の共同調査「体制変革と地域社会の変化」に調査助手として中央スロヴァキア地方小都市の調査に参加

2007.2-3 スロヴァキア科学アカデミー民族学研究所客員研究員としてオーストリア国境地域の村落での本調査

2007.4-9 同上

2008.5-7 同上

2008.9-10 同上

教育歴

2002年度前期 教養課程コア科目「異文化の理解」TA(九州大学)

2006年度夏・冬学期 文化人類学野外実習実験Ⅰ・Ⅱ(東京大学教養学部)

2008年度冬学期 文化人類学野外実習実験ⅡTA(東京大学教養学部)

2009.4-5 外務省研修所・平成21年度第2/3部前期研修スロバキア語非常勤講師

2010.3-6 外務省研修所・平成21年度第2/3部後期研修スロバキア語非常勤講師(スロヴァキア語およびスロヴァキア事情講義)

経歴

2001.3 筑波大学第一学群人文学類考古学・民俗学専攻(民俗学・文化人類学コース)卒業

2001.4 九州大学比較社会文化学府国際社会文化専攻修士課程入学

2003.9 九州大学比較社会文化学府国際社会文化専攻修士課程修了

(2002.9-2005.6 スロヴァキア共和国・コメニウス大学留学)

2006.4 東京大学総合文化研究科超域文化科学専攻博士課程入学

研究助成/その他

2002.9-2005.6 スロヴァキア政府奨学金受給

2006.9-2007.3、2009.4-8 松下国際財団研究助成「拡大EU下のスロヴァキア国境地域における社会の動態:『東欧』と『西欧』の境界の多義性」(学新採用期間は休止のため)

2007.4-2009.3 日本学術振興会特別研究員DC2「『西欧』と『東欧』の境界の複層性:スロヴァキア国境地域における社会の動態」

2008.10-2011.3 国立民族学博物館共同研究員(プロジェクト名:ポスト社会主義以降の社会変容-比較民族誌的研究

資格など

2001.3 教諭一種免許取得(中学社会、高校地歴)

2001.3 学芸員資格取得

2006.6 教諭専修免許取得(中学社会・高校地理歴史)

備考