Omura, Yusuke [English version](under construction...)

 Status

Doctor, 1st

 Contact Address
omura.yusuke[at]anthro.c.u-tokyo.ac.jp  (please change [at] to @)

 Research Theme

Anthropological exploration on homosexual people's perceptions of sexuality and the relationship of desire and media image in Vientiane, Laos(Lao PDR)

 Research Interest(Keywords)

Keywords: sexuality, sensation, desire, body and perceptions of self, image and media

  Planned Subject Area of Research

Vientiane, Laos(Lao PDR)

Research Projects

<これまでの研究>
 修士課程では主に同性愛者を対象とした民族誌的事例研究を探す中でメディアの問題に特に関心を持ち、修士論文ではセクシュアリティとメディアとの関係を中心的テーマに据えました。人類学における同性愛者研究、またはセクシュアリティ研究の流れをおさえた上で、セクシュアリティ研究において欲望、身体的感覚について探究するための理論的枠組みを提示することを試みました。


<現在・これからの研究>
◆三つの領域の交差ー「セクシュアリティ」「欲望」「感覚」
現在は特に身体論や感覚研究、身体性を重視した(地理学的な)空間論などに関心があります。扱う事例としてはセクシュアリティ研究に位置づけられますが、社会学のセクシュアリティ研究や、クィア・スタディーズの手法とはやや異なるアプローチを志向しています(もちろん、私の研究がそれらの研究蓄積に負うところも非常に大きいのですが)。
 自身の研究は「セクシュアリティの人類学」「欲望の人類学」「感覚の人類学」という三つの領域の交差点に位置づけられると考えています。例えば、「欲望」というキーワードからは、食欲、物欲、金銭欲、自分がこうなりたいというファッションやスタイルへの欲望と、性愛の対象、在り方としての欲望などの、様々なベクトル、強度をもったエネルギーの交じり合いをいかに記述するかという問題が考えられます。また、「感覚」に注目する観点からは、性的経験というものを、生身で/メディアを介して視ること、触ること、音を聞くことなど、様々な知覚様式の複合体として考えることができるでしょう。

「セクシュアリティ」という概念について
 修士論文で行った概念の検討作業を基に、現在論文投稿を予定しています。
 この概念に対する私の立場を述べるとすれば、「セクシュアリティの人類学」とは、この「セクシュアリティ」、つまり「性的なもの」の意味内容を、絶え間なく探究し拡張させていく作業だと考えています。
 「性的なもの」を「文化」「社会」「規範」などの集合的レベルで考えるだけではなく、個々人のレベル、もしくはその場その場で現れてくるものとして考えることを目指しています。個々の身体内における性的欲望の現れ、対面的な親密な関係から、メディアを介した親密なつながり、少人数が集まる日常的な場、しばしば「コミュニティ」などとして想像されるヴァーチュアルなつながりに至るまでの、セクシュアリティ(性現象)の様々な位相、形態について、イメージ(による媒介)、感覚などの観点に注目することによって、連続的に考えていきたいと思っています。

◆長期調査について
 2018年秋からラオス、ヴィエンチャンでのフィールドワークを予定しており、その場その場で現れる「性的なもの」(=「セクシュアリティ」)の在り様を、調査者自身の感覚的経験を意識しつつ、つぶさに記述することを目指しています。
さらに、西欧中心に展開されがちなクィア・スタディーズの議論を人類学の枠組みや、非西欧地域の民族誌的事例を通じて相対化しつつ、領域相互の影響関係、連続性を考える端緒としたいと考えています。


<より長期的な研究目標、プロジェクト>
◆人間の生の脆弱性、不安、弱さについての人類学的研究
(感覚刺激の感受→認知→運動→学習のプロセスを微視的に解明しようとする、感覚の人類学の構想も持っています)

◆「セクシュアリティの人類学」や「クィア人類学」とでも呼べる学問領域の確立への貢献
 特に、いわゆるクィア・スタディーズの単なる直輸入、当てはめではなく、「クィア」という分析視角の人類学、ひいては社会科学における使用可能性についても探求したいと考えています。
 クィア・スタディーズがしばしば強調する「異性愛規範」の問い直しのための「クィア」、文学、芸術批評系のクィア・スタディーズにおける「クィアな読み」、包括的なカテゴリーとしての「クィア」といったように、「クィア」という概念は様々に使用されてきました。しかし私はこれらの用法を踏まえつつも、人類学における独自の「クィア」概念の使用を試みたいと考えています。それは性愛、または性愛に限られない異なる存在間の関係(エロスは性愛に限定されない)の持つ可能性、拘束性を探求するための分析の枠組み、さらには生の多様性や脆弱性への敏感さを体現するものとして考えられます。

研究業績

学会・口頭発表        

2018/3/17 「セクシュアリティの人類学を組み替えるー身体、感覚、メディアの交差から」日本文化人類学会関東地区研究懇談会、博士論文・修士論文発表会、於・東京大学

論文                        
(査読有り)


(査読無し)



書評                        



報告書                     

2015 「異文化、他者との身体を通じた出会い―日本のカンボジア舞踊教室での観察から―」、『<作ること>の人類学 2014年度「フィールド演習」等調査報告書』、東京大学文化人類学研究室、 pp.3-18

学位論文                  

2016 「家族の持続と臨界~アメリカにおける同性カップルの家族形成の事例から~」(2015年度東京大学教養学部提出卒業論文)
2018 「セクシュアリティの人類学を組み替えるー身体、感覚、メディアの交差からー」(2017年度東京大学大学院総合文化研究科提出修士卒業論文)

その他                     

2016 "The Other End of the Spectrum: The Outlook for the Younger Generation." EURObiZ JAPAN.  January. pp.10-13. (Elliot Silverbergとの共著)


調査歴



教育歴

2016.7~2017.3 留学生チューター(東京大学大学院総合文化研究科)
2016.10~12 卓越TA(東京大学大学院総合文化研究科)


経歴

2012.4 東京大学教養学部入学
2016.3 東京大学教養学部卒業
2016.4 東京大学総合文化研究科超域文化科学専攻(文化人類学) 修士課程入学
2018.3 東京大学総合文化研究科超域文化科学専攻(文化人類学) 修士課程修了
2018.4 東京大学総合文化研究科超域文化科学専攻(文化人類学) 博士後期課程入学

研究助成/その他

2017年度松下幸之助記念財団国際スカラシップ奨学生

所属学会

日本文化人類学会

備考

2018年4月現在



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