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古川 勇気 (FURUKAWA, Yuki)

 ステイタス

博士課程

 連絡先

rising-sun02[a]hotmail.co.jp

 研究課題

ペルー北部酪農地域に於ける農民の世帯戦略に関する人類学的研究

 研究関心領域

経済 生態・資源利用 移民・移住 物質文化

 対象地域

ペルー、カハマルカ県


研究内容
 本研究は、南米ペルー共和国北部アンデス高地に於ける酪農業の実情を明らかにしようとするものである。具体的には、主要生産村落部に於ける世帯戦略活動のより詳細な調査を通じ、農民世帯の戦略的意図を、日常的な交渉や決断の場面から実証的に示すことを目的としている。調査遂行地は、ペルー北部酪農地域、カハマルカ県である。同県は、他の酪農地域と異なり、利用面積が狭く、灌漑整備も不十分であるが、2007年には牛乳出荷量が県別で第2位にまで増加した、農民世帯の環境利用や飼育計画が優れている地域である。 
 研究の中心は、酪農世帯の戦略である。世帯戦略を中心におく理由は、様々な農民の戦略的意図に基づいて下された決断の混じり合った結果である世帯戦略を捉えることは、個々の農民の意思決定によって連続的に変化する農村部に於ける経済活動の動態を把握することに繋がるからである。また、産業としての酪農を対象とする理由は、日常的に家畜飼養の成果が現れる酪農に於いては、世帯戦略の日々の変化や経緯を丁寧に追うことが出来るため、単調な日常生活の中で世帯の選択の姿が見えにくい農業と比して、世帯の戦略的意図を掘り出すことが容易であると考えるからである。
 本研究は、先住民色の強い南部高地に於ける自給的な農牧畜業に関する研究に偏りがちであったペルー領アンデスに於ける地域的な偏りを正し、今日の流動的な農民世帯の近代経営を探究するため、アンデス人類学の現代的な展開として大きな意味を持つものである。 


研究業績
学会・口頭発表        
2010年3月 「男女の役割分担からみる農民の経済メカニズム-ペルー、カハマルカ県、ラ・エンカニャーダ小盆地の農民を事例として-」 日本文化人類学会関東地区懇談会・博士論文修士論文発表会、於・東洋大学 

2010年10月 「農民の戦略的意図性の変化と特徴-ペルー北部山地酪農地域の小村落チャンタ・アルタの社会変化を事例として-」 第73回現代人類学研究会「市場経済と人類学」、於・東京大学 

2011年2月 「農民の戦略的意図性の変化と特徴-ペルー北部山地酪農地域の小村落チャンタ・アルタの社会変化を事例として-」 第53回アンデス牧畜研究会、於・東京大学 

2011年10月 「地域マーケットと農民の戦略-カハマルカ県、チャンタ・アルタ小村落を事例に-」 第1回アンデス・アマゾン研究集会、於・東京大学玉原国際セミナーハウス


論文                        
(査読有り)


(査読無し)



書評                        



報告書                     



学位論文                  
2008年1月 「インカ国家における周辺地域への統合戦略-ハウハ地域とワヌコ地域を事例として-」 埼玉大学教養学部 文化人類学専攻提出 卒業論文 

2010年1月 「男女の役割分担からみる農民の経済メカニズム-ペルー、カハマルカ県、ラ・エンカニャーダ小盆地の農民を事例として-」 埼玉大学大学院 総合文化研究科提出 修士論文


その他                     




調査歴

2010年8月~9月 ペルー、カハマルカ県、カハマルカ郡にて、調査対象地域選定のための予備調査
2012年3月より2年間(予定) ペルー、カハマルカ県にて、農民の世帯戦略に関する調査


教育歴

2008年10月~2009年2月 埼玉大学教養学部 ティーチングアシスタント
2010年10月 東京大学総合博物館 資料・データ整理


経歴

2008年3月 埼玉大学 教養学部 卒業
2008年4月 同大学大学院 修士課程 進学
2010年4月 東京大学大学院 博士課程 入学


研究助成/その他

2010年度 東京大学博士課程研究遂行協力制度
2011年度 松下幸之助記念財団 松下国際スカラシップ


備考

2012年4月現在